照明設備工事
建物に必要な明かりを確保するために照明器具を設置・交換する電気工事のことです。器具を取り付けるだけでなく、依頼者の希望や空間の用途、建物の形状、既存設備とのバランスなどを考慮しながら、最適な照明を選び、正しい位置に施工することが求められます。新築住宅はもちろん、店舗の改修工事やオフィスの照明リニューアルなど、幅広い現場で施工を行っています。
高圧受変電設備工事
工場や大型店舗、ビルなどのように多くの電力を必要とする施設が、高圧の電気を安全に受け取り、建物内で利用できるようにするための設備を設置・整備する工事です。電力会社から送られてくる高圧の電気を受けるキュービクル(受電設備)を設置し、変圧器で適切な電圧に変換して各場所へ配電できるようにします。また、老朽化した設備の更新や省エネ化のための改修も行われ、施設全体の電気の安定稼働に大きく貢献します。
防災設備工事
火災や災害が発生した際に人命を守り、被害を最小限に抑えるための設備を設置・点検・整備する工事のことで、火災報知器やスプリンクラー、誘導灯、非常ベル、避難用照明、消火設備などを建物に取り付け、正しく作動するように調整します。これらの設備は、火災の早期発見や迅速な避難につながり、建物の安全性を大きく高めます。新築工事だけでなく、設備の更新や定期点検、故障対応なども防災設備工事に含まれ、建物に関わるすべての人の安心と安全を守る重要な役割を担っています。
コンセント工事
住宅や店舗、オフィスなどにコンセントを新しく設置したり、位置を変更したりする電気工事のことです。家電製品が増えた現代では、「ここにもう1つ欲しい」「使いやすい高さに変えたい」といった要望から依頼されることが多くあります。新規設置の場合は配線工事が必要となり、壁の中にケーブルを通したり、分電盤から電源を確保したりする専門的な作業が含まれます。適切なコンセント工事を行うことで、使い勝手の向上だけでなく、過負荷や接触不良によるトラブルを防ぎ、安全な電気環境を整えることができます。
低圧引込幹線設備工事
電柱から家庭や建物へ電気を安全に届けるための最初の重要な電気工事です。電柱から建物へ電気を引き込む「引込線」を設置し、その先にある引込点、電気メーターを経由して分電盤へつなぐことで、初めて建物内で電気が使えるようになります。いわば、電気の“入口”をつくる工事と言えます。新築工事だけでなく、老朽化した引込線の交換や電気容量の増設時にも行われる大切な工事で、建物の電気供給を支える基盤となっています。
避雷針工事
建物を落雷の被害から守るために避雷針を設置する電気工事のことです。避雷針は、雷のエネルギーを安全に地面へ逃がす役割を持ち、建物内部の設備や人を守る大切な装置です。建築基準法では、高さ20mを超える建物には避雷針の設置が義務付けられていますが、最近では落雷リスクの高い地域や周囲に高い建物が少ない住宅などでは、一戸建てでも設置が推奨されるケースがあります。設置には建物の構造や周辺環境を考慮した専門的な計画が必要で、適切な施工が行われることで、雷による火災や設備故障を未然に防ぐことができます。




